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2011年 11月 09日
居住する世田谷の近隣に農大がある。
大根踊りで知られる(知らない?)東京農業大学。 ここの学園祭の集客力はニュースになるほどで、 入場者数15万人(3キャンパス合計/2011年)で、 東大・慶大などを凌駕する日本最大級だそう。 タイトルはなるほど「収穫祭」。 全編が学生のハンドメイド、 タレントなどによる動員をせずーの人気は立派です。 有機野菜の配布に、 ハチミツ目当ての行列に、 美味しい模擬店等々、 例年楽しみにしている地元住民多しの地域密着、 いまで云うソーシャルな学園祭なのだ。 ゼミのプレゼンテーションも、 稲作をアフリカに普及するための研究など諸々。 ボクがみたニュースでは、 学生がTPPに対して(わりと立派な)コメントしてましたし。 楽しくて美味しくて嬉しくて考えさせられる学園祭。 ------------------- コメントしてましたーなどと書きだしましたのは、 ふと思い起こせば我らが芸大美大のお話。 そこは、 そもそも社会とコミットしないことを前提に成立してるような世界。 コミットしたくない私的な趣味者が集う駆け込み寺か。 表現技術を鍛えるための斯様な課題ばかりが出題されるゼミも問題だけど、 アート&デザインは社会にあるもの。 いわんや社会そのものでもある。 おっと熱くなってしまったが~学園祭だ。 農大の収穫祭をみて、 芸大美大のそれのあまりの稚拙さをあらためて感じ、 いまさらながら驚嘆した次第。 いいや農大の学生の意識が卓越している。 自分たちが楽しむためだけのアート&デザイン祭に終始する我らのそれは、 社会と断絶した稚拙を自賛するが如きの甘味な世界。 もう内向的な円舞でしかない。 いつぞやの某美大など、 展示してあった「私の椅子(この時点ですでにアウトだろ)」という作品群(の一部)に、 壊れやすいので座らないで下さい~と注意書きがあった(爆)。 どーですかこれ? まあ全く農大を志す者が既に余程にコンシャスネスなんだろうな。 例えば日本の(酒の)蔵元の子息の70%がここに学ぶ(学んだ)とという。 すいません数字はうろ覚えですけど。 端から社会や事業を背負って学んでいる。 カリキュラムは兎も角、 芸大美大の学園祭って、 もう少し社会的で地域に開いたものになりませんかね。 世代間交流とか生涯学習とか~硬すぎ?。 アート&デザインが世の役に立つ方策は、 たくさんたくさんあるでしょ。 なおさらにこんな時勢であればこそ。 農と芸はどこが異なるのだろうか?
by shibuya_drill
| 2011-11-09 10:02
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