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2013年 01月 29日
プロジェクトデザイン概論
⑥ 金の表(ひょう)編〜人時金マネジメント プロジェクトデザインにおける「人」=組織体制の三次元構造的な人事思考のすすめに続き、 「時」=時間計画の交響楽的設計思考を提案した。 引き続き「金」のマネジメントを取り上げる。 プロジェクトデザインでは、 大きな枠組みから計画づくりを出発させることがほとんどである。 想定される「金」を「時」で割り「人」の働きを規定する割算による計画づくりだ。 正当に考え直すと本来はまず「人」がある。 何事かを成すための「時」を想定すると「金」の問題が浮き彫りになる。 「人」に「時」を掛け「金」を算出する。 あくまでもこの演算を理解の基本とする。 さて「金」の話。 みなさんは見積書というものを見たことがあるだろうか。 それが何業かはさておき、 就職をして営業部局に配属されると契約書と見積書を書くことが、 デスクワークの中心的なスキルになる。 この二種の書類は様々な営業活動が集約された結晶のような書類で、 売上をつくるための最重要コミュニケーションツールだといえる。 ただし、 現代は見積を一から組み立てることも少ない。 高度にフォーマット化している業種も多く、 部分的な変数欄に任意の入力を施すと、 全体がほぼ自動的に出力されるシステムを採用している企業も多いだろう。 本論はプロジェクトデザイン。 そのミッションが小さくても、 全ては一から独自に構築することを前提に話を進める。 見積の中身は大中小の項目に分解することができる。 大きなプロジェクトになればページは束となり、 表紙にはそれらの総額が記載される。 この見積をつくるというクリエイティブについて考えてみよう。 私が大手企業に就職した当時の話。 3ヶ月間の人事研修の中で、 見積をつくるというカリキュラムがあった。 講師は配属予定の事業部門の営業部長で、 開講すると唐突に資料を渡され見積を命じられた。 クリエイティブ部局の私たちも営業に制作に様々な部門の研修をするのだ。 困り果てたある者が、 目をつぶって乱暴な金額を発言すると、 部長は内容を精査することなく「よし!それが見積だ」と言った。 思わず一同が顔を上げると、 君がそれをいくらで売るのか?の表明が見積であると解説された。 この部長のパーソナリティもあり、 いまでも笑い話として語り継がれている逸話だが、 売る金額を提示する職能の真髄を言い当ててもいる。 しばらくたち起業した私は、 自分の責任でクライアントに見積金額を提示する瞬間、 決まってえも言われぬ感覚に襲われる。 それはある種の勇気を伴う信用の交換であって、 請け負うという責任の宣誓なのだ。 プロジェクトデザインでは複雑な要素の複合的な予算計画を構築することになる。 何度も言うように、 プロジェクトとは特別総合事業である。 その予算計画づくりとは、 あたかも一反の織物づくりに似ている。 小中大の順に項目を足し、 縦軸に集計する。 この方法で見積は組み上がりはするのだが、 同時に横軸で集計することによって、 その見積から異なる意味が浮かび上がる。 この場合、 横軸にどんなテーマを設定するかは、 その見積をどんな目的で活用するかによって変わるだろう。 プロジェクトデザインの実践の場では、 業務種別を縦軸にし時間計画を横軸にする場合が多い。 この縦軸と横軸を織りなすマトリクス状の見積様式は、 プロジェクト全体を総覧できると同時に各項目の価格の適正さを、 百分率(%)で見ることができる。 例え総額や項目が同じでも、 織りなし方によっては見積が浮き彫りにする諸課題は異なった見え方をしてくる。 見積は単に高い安いの交渉や価格を担保させるものではない。 あらかじめ「金」にまつわるリスクのマネージメントを施策するためのツールなのだ。 マトリクス状の見積は、 見つめるうちそこに何らかの発見をもたらしてくれるものである。 フォーマットからフォーメーションへ。 これは見積という実は最もクリエイティブを要する仕事に向き合う際の、 大切な心構えであり、 それを提示するクライアントへの思いやりである。 予算計画はプロジェクトのほとんどのことを左右する。 予算の組み立て方にこそ最大のクリエイティブを発揮すべきであろう。 文字通りのバリュー・エンジニアリング。 --- 次回 ⑦ ストラテジストとデザインエンジニア
by shibuya_drill
| 2013-01-29 11:04
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